イボの種類!ウイルス性イボと老人性イボの違いとは?

ひと口にイボと言っても、さまざまな種類があります。イボをケアするためには、まずイボの種類やその特徴を知ることが大切です。ここでは、ウイルス性イボと老人性イボそれぞれの特徴と両者の違いを解説します。

 

ウイルス性イボはなぜできる?

 

ウイルス性イボとは?ウイルスの種類は何?

ウイルス性イボとは、ウイルス感染によってできるイボです。このウイルスは大きく分けて2つあり、1つはヒトパピローマウイルス、もう1つは伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウイルスといいます。
ヒトパピローマウイルスは別名を乳頭腫ウイルスともいい、子宮頸がんや性感染症といった病気の原因にもなるものなど多くの種類がありますが、全てをまとめてそう呼ばれています。伝染性軟属腫ウイルスとは、子供に多い水イボの原因となるウイルスです。

 

どのようにウイルス感染してイボになる?

人の皮膚は表皮・真皮・皮下組織という3層構造になっていて、本来は外からの刺激が奥深くまで侵入できないようになっています。しかし、皮膚の表面に傷ができた場合などには、そこからウイルスが入り込み、深層部分でウイルス感染が起こってしまうのです。
感染した皮膚の深部では細胞分裂がさかんになると見られ、それが盛り上がるようにして皮膚の表面に出てくるのがイボであると考えられています。

 

 

ウイルス性イボの種類や特徴とは?

ウイルス性イボの種類には何がある?

ウイルス性イボには、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)・扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)・尖圭(せんけい)コンジローマ・伝染性軟属腫などの種類があります。それぞれ違う種類のイボですが、ウイルスによって感染するという点では共通しています。

尋常性疣贅の特徴とは?

尋常性疣贅は、皮膚が弱い子供にできやすいのが特徴的なウイルス性イボです。皮膚が弱いと簡単に傷ができてしまい、ヒトパピローマウイルスに感染しやすくなります。子供にこのイボができやすいのには、学校やプールなど感染が広がりやすい環境にさらされがちであるという理由もあります。
また、尋常性疣贅は、手足や顔にできやすいことでも知られています。イボ自体に痛みがあることは少ないとされますが、力を加えれば痛みを感じることもあるほか、痒みからかき傷ができた場合などには一気に広がることがあるのも特徴的です。

扁平疣贅の特徴とは?

扁平疣贅とは、接触することが原因で感染するウイルス性イボです。外見は平らで、皮膚と変わらない肌色ですが、密集してできることも多いので、必ずしも目立たないというわけではありません。
扁平疣贅は、若い世代にできやすいのも特徴です。痛みを伴わないケースが多いとされますが、稀に痛みや痒みを伴う場合もあります。顔や腕といった、露出の多い場所にできることが多いイボです

尖圭コンジローマの特徴とは?

尖圭コンジローマとは、性感染症の一種で、その症状のひとつとしてイボが現れます。性器や肛門の周りにイボが発生しますが、痛みや痒みがないケースが多く、イボが大きくなっていくスピードも遅いため、症状に気づくのが遅れる人も少なくありません。
特徴は、人によってイボの形状に違いがあることです。色はピンクっぽかったり黒っぽかったりとさまざまですし、イボができる場所も性器の周囲という人もいれば、性器や肛門の内部に入り込んでしまうケースもあります。

伝染性軟属腫の特徴とは?

伝染性軟属腫ウイルスに感染することでできる水イボも、ウイルス性イボの一種です。水イボは表面がすべすべとしていて光沢があり、5ミリ以下の小さいイボができる傾向にあります。水イボの多くは、手の平や足の裏以外にできるのも特徴的です。自然治癒するケースも少なくないと言われていますが、他人にうつってしまうので、治療を受けるかどうかの判断に悩む人もいます。

 

老人性イボはなぜできる?その特徴とは?

老人性イボができる原因とは?

老人性イボとは、皮膚の老化が原因とされるイボで、別名をスキンタッグや脂漏性角化症などともいいます。老化以外の原因としては、紫外線・汗・摩擦といった外から受けるダメージや遺伝によるものとも言われています。

老人性イボはいつからどこにできる?

老人性イボは、若いうちにでき始める人もいますが、多くの場合30代から徐々に増え始めます。首や顔など皮膚が薄い場所にできることが多いほか、日光にあたる時間の長い場所や衣類による刺激を受けやすい場所によくでき、年を重ねるごとに増加する傾向もあります。人によっては、背中や頭にできる人もいるので、発生する場所は一概には言えません。

老人性イボに痛みはある?見た目の特徴とは?

老人性イボは、痛みや痒みを感じることはあまりないと言われていますが、中には炎症を起こしたイボが痛くなったり痒くなったりするケースもあるようです。
老人性イボの形状は、人によって異なります。黒っぽい色のイボもあれば茶色っぽいイボもあり、色の濃さも千差万別です。大きさについても、数ミリ程度のものから数センチに及ぶものまでいろいろあり、イボの盛り上がり方も人によって違いがあります。

老人性イボの外見的な特徴で共通していることと言えば、目を凝らして見てみると、イボの表面が少しざらついている点が挙げられます。指先で触ってみても確認できますが、ごく小さなイボだと難しいかもしれません。

 

ウイルス性イボと老人性イボの違いとは?上手な見分け方はある?

ウイルス性イボと老人性イボの最も大きな違いとは?

ウイルス性イボと老人性イボの最大の違いは、「うつるかうつらないか」です。ウイルス性イボは他にも皮膚表面に傷があったり、免疫力が落ちていたりすると他の場所に広がりますし、人にうつしてしまうこともあります。
一方、老人性イボはイボが大きくなることはあっても他人にうつることはなく、自分自身の皮膚に急速に広がっていくこともありません。ただ、だんだん増えていく傾向がある老人性イボをウイルス性イボと間違えてしまうのは大いにあり得ることです。
ウイルス性イボと老人性イボの決定的な違いは「伝染する・しない」ですが、イボができた後になってからでは、伝染してできたイボなのかどうかの判断はなかなかつきません。

 

見た目やできる場所などの特徴でイボの種類は見分けられる?

ウイルス性イボと老人性イボの見た目には明確な違いがあるわけではなく、さらにどの種類のイボも人によっていろいろな形状があるため、正確に見分けるのは難しいと言えるでしょう。
例えば、老人性イボの表面は、よく見てみるとざらざらとしているのが特徴ですが、ウイルス性イボの仲間である尋常性疣贅にも、実はこの特徴を持つものがあります。

イボができる場所にもそれぞれ特徴や傾向があるものの、「日光を浴びやすい場所」や「刺激が多い場所」などは人によっても違うため、それだけで見分けるのは困難です。

痛みや痒みがあるかないかも個人差があります。ウイルス性の尋常性疣贅では、足の裏にできた場合は強い痛みを感じるものもありますが、足の裏にできても痛まない場合があるのも実情です。また、通常は痛くないものが多い老人性イボであっても、炎症を起こせば痛みがひどくなるケースもあります。
イボができる年代で比べてみるのはどうでしょう。尋常性疣贅・扁平疣贅などのウイルス性イボは若年層に多く見られ、老人性イボは30代以降に多いのが特徴です。しかし、これもあくまで傾向に過ぎず、実際には大人になってから尋常性疣贅や扁平疣贅ができる人もいれば、20代でも老人性イボに悩んでいる人もいます。こうして見てみると、ウイルス性イボと老人性イボを見分けるのは、とても難しいことであることがわかります。

 

ウイルス性イボと老人性イボの違いを見分けるには?

ウイルス性イボと老人性イボを正しく見分けたいのであれば、専門家や専門機関に相談するのが最も正確だと言えるのではないでしょうか。できてしまったのがもしもウイルス性イボなら、老人性イボかどうか悩んでいるうちに感染が進んでしまいかねません。他人にうつしてしまう前に、イボの種類を見分けておきたいものです。